野球で疲労骨折してしまった時の練習メニューの組み方
疲労骨折は、継続的に負荷をかけて使用してきたことでおこる、いわば金属疲労のような症状です。
その原因は、負荷を長い時間かけ続けたこと、筋力不足、柔軟性の不足、カルシウム不足、骨密度の低下、地面がコンクリートなどの硬いところでの長時間の運動など、これが組み合わさって起こります。
ですので、疲労骨折をしてしまった場合にはこれらの原因を取り除いていくことが大事となり、練習メニューもこうした原因の除去を加味したものを組んでいくことになります。
野球における疲労骨折を起こしやすい部位で代表的なものは肘です。
肘をケガしてしまうと、投手の場合は当面投球はできません。ですので、それ以外のトレーニングを行う必要があります。
野球の投手は下半身の強化が大事なので、走りこみなどを徹底的に行うことになります。
また、肘の疲労骨折は投球フォームが悪いために起こることが多いので、負担のかからない投球フォームを同時に行っていくことで再発防止に努めることができます。
肩を骨折してしまった場合でも、下半身強化の筋力トレーニングを徹底的に行いましょう。
長距離走や短距離のスプリント練習など様々あります。また、体幹トレーニングを行い、体幹を鍛えることで投球時に上半身に頼らない投球ができるようになります。
肩を骨折する人は下半身をうまく使い切れず、上半身に力を過度に加えた結果によって起きており、下半身強化と下半身をうまく使った投球フォームの構築で肩の負担を減らすようにしていきましょう。
バーベル等を使うと事故の元ですので、
野球のための下半身トレーニング
また、片方のスネなどを疲労骨折してしまった場合、骨折していない方のケアを十分にしていくことをおすすめします
。
両方ともケアをしないと筋力が一気に衰えることもさることながら、無事だった方まで痛めてしまい、復帰に時間がかかることも多々あります。
また、加圧トレーニングが治りを早くするという事が言われていますが、この辺りは試した人自体が少ないので未確認です。
そのため、細心の注意をまだ骨折していない方にもかけることで、無用な骨折をなくすことができます。
脚の故障の場合なら上半身のトレーニングが可能なのでこの機会に普段やらない分まで一生懸命やることがケガをきっかけとしてパワーアップとなるでしょう。
患部でないほうの部位を用いての野球の練習ならばいくらでもできます。例えば右ひじを故障したら、左手で返球したり、左側で素振りをしたりというのもできます。疲労骨折をしたからすべて休んでしまうとか、無理をして続けてしまうというのが復帰に時間をかけてしまいます。故障したからこそ工夫して練習することが復帰への最短ルートなのです
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