ピッチャーの肩の可動域を改善する!

 

 

野球において、肩の可動域が大きいことは、例えば投手の場合、柔軟性や瞬発力につながり、しなった腕の振りが可能になり、球速も上がり、負担なく投げることができます。

 

フィールディングでもスローイングやホームへの矢のような返球、バッティングならばコンパクトかつ柔軟にバットが出せるといった効果があり、肩の可動域が大きいことはいいことだらけです。

 

そして何より故障しにくくなるのが大きな利点なのです。

 

しかし、プロでもこの可動域が小さい人が多く、結果ケガの絶えない体になっている人は少なくありません。また、意識して腕を振りにかかるため、その分故障のリスクが増えます。肩が最初から使えている人は無理なく使えるので、故障が少ないのです。

 

肩を無理なく使うために、ストレッチを念入りに行うことが必要です。できるかぎり、筋肉を伸ばすことや胸の筋肉を柔らかくすることで全体的に肩を使えるようにしていきます。可動域を大きくしていくにはこうしたストレッチを念入りにしていかないといけませんし、胸、背中なども上腕などのストレッチ
も入念にしてから肩のストレッチに入ってください。

 

例えば、ひじをおさえて左ひじなら右側に、右ひじなら左側に伸ばすストレッチがありますが、これをやることで後ろ側の部分を伸ばすことにつながります。

 

胸の前面を伸ばすにはタオルなどを背中に置き、その上で伸びをすると、胸の前面が張る形となります。 それか、ドアに手かけて胸を張り伸ばすこともできます。

 

 

こうしたトレーニングはゆっくり時間をかけて行い、1つの部分に対し、数十秒2セット程度行います。感覚としてはじわじわ伸ばしていく感覚の方がいいでしょう。

 

特にベンチプレスど胸のトレーニングをしているピッチャーは注意が必要です。

 

野球では肩を上手に使えるか否かが野球生命を大きく左右します。

 

頭でコーチの言うことがわかっていてもやるとなると実践できない場合、往々にして可動範囲が狭い、もしくはストレッチが不十分であることが多々あります。

 

イチロー選手を見ていればわかりますが、40歳を過ぎてもスマートに動けるのは日々の鍛錬を怠っていないからです。本当に大事なのはこうした継続する力にあるといえます。

 


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